島根県益田市にあるサービス付き高齢者向け住宅 ケアサポートいわみ様は、「ほほえみ介護キッチンパートナー」 を活用いただいて1年。「以前の食事会社に比べると利用者様からの食事に対する不満もなくなり、食事の楽しみが増えて助かっています」と語る。施設長の秋吉タカ子様をはじめ職員のみなさまにくわしいお話をお聞きしました。
—–サービス付き高齢者向け住宅ケアサポートいわみはどんな介護施設ですか?
島根県益田市でケアサポートいわみ株式会社が運営する、2013年開設の住宅戸数29戸のサービス付き高齢者向け住宅です。国が定めた基準に沿って、バリアフリーに代表される安全性に長けた構造などのハード部分と、高齢者ケアの専門家による生活相談サービスの提供といったソフト部分の両方を整備した、高齢者が安心して生活できる新しい賃貸住宅です。
他に同敷地内でデイサービスの運営も行っています。
——食事の提供で困っていたことは何ですか?
開設時から他社さんのクックチル食材を使用していましたが、食事のメニューがマンネリ化していて、麺類ばかりがメニューに並んだり、食材が固かったり、味にも満足できない時もあり、利用者様からの不満が多くありました。
食材の配達方法も冷凍で数日分が一度に届くため、冷蔵庫で食材の保管場所を確保したり、食材のチェックをするのも大変でした。無理やり冷凍庫に押し込んで保管していると食材の袋が擦れて穴が開き、湯銭での解凍時に漏れていることなどがあり、困っていました。
冷凍で届くため解凍時間にも時間がかかり、調理時間が今よりも長くかかってしまっていました。
——ほほえみ介護キッチンパートナーを導入されたきっかけは?
以前使用していた他社さんのクックチル食材に不満もあり、困っていた時に提案をいただいたのがきっかけでした。
同じ島根県内の業者さんで安心感もありましたね。
丁寧に提案いただいて、その後に職員の試食会を行い、とても美味しく職員も納得しましたので、活用させていただきました。
食事のメニューに選択メニューや行事食のオプションサービスがあるので、食事のメニューのマンネリ化が解消されると思ったのも決断の一つです。
——ほほえみ介護キッチンパートナーをどのように活用していますか?
調理員3名体制で、調理は基本1名で再加熱器リヒートウォーマーキャビネットは活用せず、保温器を活用しながら、朝昼夕に食材のみで汁具のオプションも活用しています。
再加熱器リヒートウォーマーキャビネットを活用していませんので、朝昼夕3食の調理時間は調理員1名体制で10時間から11時間くらいです。
調理員がシフトが組めない時には介護職員が調理をしますが、簡単なので問題なく調理もスムーズにでき、いざという時にも安心ですね。
また、食材が毎日冷蔵保存で届くので、食材の検品も楽にでき、冷蔵庫への保管も困ることはなくなりましたので、とても助かっています。
——システムを導入されてどんな効果がありましたか?
食材の検品や冷蔵庫での保管管理は楽になりましたし、汁具のオプションなどを活用して調理も楽になりましたね。
お寿司などの選択メニューがあり、飽きさせないものになっているので入居者さんも喜んでくださっているのが嬉しいですね。
献立も栄養管理がしっかりされていて、塩分も一日6g以下ということで、入居者様の体調管理に助かっています。
——行事食(イベント食事)の活用はいかがでしたか?
初めての試みで行事食のサービスを活用させていただきましたが、想像していた以上に好評でしたね。
てんぷらや茶わん蒸しなど、日ごろなかなか食卓に並ばない料理をお花見に合わせてお願いいたしました。
シェフに自社の厨房に来て調理をしていただいたのですが、事前に料理のメニュー、調理器具や器などの打ち合わせをさせていただき、不足の器具や器などを持ち込みをして季節感を味わえるお料理を提供してくださいました。
出張サービスを多くされているとのことで、狭い厨房なのですが、とても慣れた手つきで約40人前のてんぷらを揚げて、茶わん蒸しを調理されてました。
入居者様、ご家族様も一緒に食べていただきましたので、入居者様と一緒に食べていただいたご家族様もとても喜ばれていました。
入居者様のQOL向上のためにも、今後もオプションの行事食を活用していきたいと思います。
——今後、期待されることは何ですか?
検食しながら意見交換したりできる時間を作って、より良い食事提供をしていきたいですね。
今後もよい食事を提供するためにも再加熱器リヒートウォーマーキャビネットの導入を検討したいと思います。
また、HASSAPの義務付けなどもあり、USBで調理温度を管理ができるので興味がありますね。
今後も引き続きサポートしていただけたらと思います。